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ゲーセン感覚で爽快アクション! 『アラド戦記』を遊んでみた

最近では下火になってしまったが、一時期アーケードで一大ブームを巻き起こしたジャンルのひとつに、「ベルトアクション」というのがあった。ジャンル名で言うとかえってわかりにくいが、要するに横スクロール型の格闘アクションゲームのこと。ひたすら横へ横へと流れていくフィールドがちょうどベルトコンベアのように見えることから、ベルトアクションの名が付いた。
  そんなベルトアクションをなんとオンラインゲームにしてしまったのが、NHN Japanが運営するハンゲームで提供中のスタイリッシュアクションRPG『アラド戦記』である。オンラインゲームと言えば、マウスでひたすら敵をクリッククリック……というのがいまだに主流だが、本作のプレイ感覚はまさにアーケードゲームそのもの。ボタン連打で群がるザコを蹴散らし、多彩なコマンド技でピンチを切り抜けていく爽快感は、RPGというよりアクションゲームのそれに近い。
  一方で、お金や経験値を稼いでキャラクタを育成したり、仲間を集めて手軽に対戦や協力プレイを楽しんだりといった、オンラインゲームならではの要素も充実。かつてゲームセンターで50円玉をつぎ込みまくり、放課後ゲーセンに通ってハマりまくった世代としては、久々に「これは!」と思えるオンラインゲームに出会えたような気がする。オンラインゲームファンはもちろんだが、実は筆者のような「ベルトアクション世代」にこそ、もっと遊ばれるべき作品だと思う。


操作はシンプル。ぜひゲームパッドでのプレイを!




 ゲームの舞台は、凶暴なモンスターたちがはびこる「アラド大陸」。プレイヤーはここで一人の冒険者となり、アラド大陸に平和を取り戻すべく戦っていくことになる。

 最初に選択可能な職業は「鬼剣士」「格闘家」「ガンナー」の3種類。実際に使ってみた印象では、「鬼剣士」は剣による豪快な攻撃を得意とするバランス型、「格闘家」は多彩なコンボや投げ技で戦う近接戦型、ガンナーは射撃武器に精通した遠距離型といったところ。ガンナーのみやや動きにクセがあるものの、鬼剣士と格闘家はどちらも使いやすい技が揃っており、特に戸惑うことなく使っていける。個人的には、攻撃範囲が広く、複数の敵をまとめて巻き込んでいける鬼剣士がお気に入りだ。

 キーボードで操作する場合は、カーソルキーが移動、Z、X、Cがそれぞれスキル、攻撃、ジャンプに対応。少ないキー数でプレイできるよう工夫されているため、キーボードでも比較的快適に遊ぶことが可能だ。
  しかし、本作の真価はやはりゲームパッドでこそ味わえるといっても過言ではないだろう。キーボードでも充分な操作は可能だが、ゲームパッドをつなぐことで、完全にアーケードゲーム(パッドだから家庭用ゲームの方が近いかも)で遊んでいるような気分になることができる。筆者も最初は「操作も簡単だし、これならキーボードで充分かも」と思っていたが、いざゲームパッドで遊んでみたところ、あまりの快適さにちょっとした感動すら憶えた。特に難しい設定などは必要なく、キー設定を割り振るだけですぐに使えるのも嬉しいところだ。




そのままアーケードに置いても違和感なし!


 ゲームの流れとしては、街で準備を整え、ダンジョン形式のフィールドに出撃し、ボスを倒してふたたび街へ――というのがワンセット。ダンジョンの難易度にもよるが、最短でおよそ5分、長くても30分程度で一区切りとなるので、まとまった時間のとりにくい社会人プレイヤーでも遊びやすい。また、必ずしも「パーティ必須」ではなく、一人で気楽にさくさく遊ぶことができるため、オンラインゲームとしての敷居はかなり低いように感じた。


 ダンジョンはいくつかの小さなフィールド(だいたい3~4画面分くらいの広さ)から構成されており、フィールド内のモンスターを全滅させると、次のフィールドへと移動できる仕組み。これを繰り返して、最深部にいるボスを倒せばダンジョンクリアというわけだ。
  敵との戦闘は完全にアクションゲーム感覚で、操作していて非常に気持ちがいい。通常攻撃は連打するだけで自動的にコンボになり、さらにここへキャラクタ固有の「スキル」を加えていくことで、かなり幅広い戦い方ができるようになっている。たとえば鬼剣士なら、通常切り(X)3発からアッパースラッシュ(↑Z)で浮かせて、落ちてきたところに鬼斬り(Z)でさらに追撃――といった感じで連続攻撃も可能。このあたりのシステムや操作感は、完全に昔ながらの「ベルトアクション」そのままと言っていい。ボス戦のバランスなどを見ても、慣れないうちは苦戦するが、しっかり攻撃パターンを把握すればノーダメージでの撃破も可能だったりと、なかなかうまくできている。ダンジョン部分だけ切り取って、普通にゲームセンターに置いておいても、これなら充分通用するだろう。



 ちなみに街でメンバーを募れば、最大4人での協力プレイも可能。上で「パーティ必須ではない」とは書いたが、やはり一緒に遊ぶプレイヤーがいるとゲームが盛り上がるし、何より手数が増えてぐっと攻略が楽になる。
かつてゲームセンターで遊びまくった世代ならご存知のことと思うが、協力プレイの楽しさもまた、ベルトアクションの大きな魅力のひとつ。手軽に仲間を募集できるという点で、もともとオンラインゲームの相性は良かったのかもしれない。


スキル習得が楽しい、キャラクタ育成



  もちろん、敵を倒すことで経験値やお金を稼ぎ、キャラクタを成長させていく「RPG要素」もある。体力や攻撃力といったステータス面での成長はもちろんだが、個人的にはレベルが上がるにつれて、ガードができるようになり、バックステップを覚え、飛び道具を習得し……といった感じで、どんどん新しいスキルを覚えていくのが楽しかった。特にレベル10を越えて、「キャンセル~」系のスキル(攻撃の戻りモーションをキャンセルしてスキルを発動できるようになる)を覚えはじめると、がぜんアクションゲームらしくなってくる。スキルは街のNPCから習得することができるが、獲得したスキルポイントの範囲内で、どの系統のスキルを伸ばしていくか頭を悩ませるのもまた楽しい。

 街ではほかにも、稼いだお金で武器や防具を購入したり、NPCからクエストを請け負ったりすることも可能。クエストの内容は、特定のアイテムを集めて持っていくことだったり、ダンジョンを一定以上の評価でクリアすることだったりと様々。クエストは一度に3つまで請け負うことができるので、行きたいダンジョンに合わせて、うまく持っていくクエストを選ぶといいだろう。

 遊べば遊んだだけキャラクタが強くなっていくため、ついつい「あともう1回……」と繰り返し遊んでしまうあたりは、まさにオンラインゲームの感覚。ベルトアクションの良さと、RPGの良さをうまく融合させてあって、かなり中毒性は高い。くれぐれもハマりすぎには注意しよう。




手軽にPvPが楽しめる「決闘場」システム



 レベルが10になると、プレイヤーは新しく「決闘場」に入れるようになる。ここでは最大8人で入り乱れてのPvP戦が可能。表示されたルーム一覧の中から入りたい部屋を選ぶだけで、誰でも手軽に対人戦を楽しむことができる。
コンピュータが操るモンスターとは違い、生身の人間を相手に戦う緊張感はやはり格別。負けても特にペナルティはないが、勝つことで10級→9級→8級……といった具合に、プレイヤーのランクが少しずつ上がっていくのが楽しくて、勝った時には思わずガッツポーズが出る。

 覚えたスキルはそのまま使うことができるが、レベル差はある程度補正がかかるため、レベル10からいきなり挑戦してしまっても問題なし。それでも最初はなかなか勝てなかったが、参加するだけでも「勝ち点」はもらえるのと、たまに勝てた時の嬉しさとで、最近ではクエストの合間にちょこちょこと対戦するのがすっかり習慣になってしまった。学生時代、狭い部屋に友人で集まって対戦ゲームで盛り上がったことがあったが、居ながらにしてあの興奮が味わえると思うと、テクノロジーの進歩をあらためて感じてしまう。





懐かしいのに、新しい。ベルトアクション世代なら感動間違いなし

 実際の手触りは、とにかくいい意味でレトロな感じ。ベルトアクションとしての完成度も高く、加えてここにキャラクタの成長要素や、マルチプレイといったオンラインゲームならではの魅力が加わる。元となっているシステムが古いだけに、こうした「新しい部分」がより際立って見え、かつてゲーセンで遊びまくったベルトアクション世代としては終始感動しっぱなしだった。無意味に3Dにしてみたり、難解なシステムの追加でどんどんハードルを上げてしまうような作品が多い中、本作はすごく正しいテクノロジーの使い方をしているな、という印象を持った。



 ひとつだけ欠点を挙げるとすれば、キャラクタの見た目のバリエーションの少なさ。本作では装備を変更したり、二次職業に転職したりしてもキャラクタの外見がほとんど変わらないため、大通りには同じような格好をしたキャラクタが何十人も歩いているという、ちょっと異様な光景になってしまっている。ある意味これはこれで楽しいが、せめてもうちょっと見た目で個性を出せるようにはならないものかと思う。今後のアップデートに期待したい。

 とは言え、それさえ目をつぶれば非常によくできた作品と言える。筆者のようなベルトアクション世代から、単調なクリックゲームに飽きたオンラインゲームファンまで、もっと多くの人に体験してほしい作品だと思う。基本プレイ料金は無料なので、これを読んで興味を持ってくれた人がいたなら、ぜひハンゲームの公式サイトからアカウントを取得して、今すぐにでもプレイしてみてほしい。
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