アップデート情報のあとは、事前にユーザーから寄せられた質問のうち、特に多かったものに対して、ジョン氏より回答が行われた。
●女鬼剣士、女プリースト、シーフの2次職、そして各キャラのさらなる上位転職の計画について聞かせてください。また、日本オリジナル職業は実装を予定されたりしていますか?
★ジョン氏
『アラド戦記』は2Dゲームなので、新規キャラの実装にはものすごい負担がかかってしまいます。今おっしゃったような新規クラス、女鬼剣士や女プリーストなどに関しても、まだ韓国でも未定となっています。日本を含む他国に実装される場合は、韓国で実装されたあとになりますので、もうしばらくお待ちいただきたいと思います。上位転職に関しても未定ですが、新しいプレイ方式を準備していますのでご期待ください。最後に、日本オリジナル職業に関してですが、新規キャラではないのですが、日本ユーザー向けのものを準備していますので、こちらもご期待ください。
●決闘コンテンツについて。決闘大会をもっと定期的に実施してほしい。また、公正決闘はいつごろ実装されますか? 世界中のユーザーと戦える世界決闘サーバーの予定などはないのでしょうか。
★ジョン氏
日本は決闘場の利用率が低く、(ネオプルの)日本チームとしては、日本のユーザーさんは決闘があまり好きではないのではという判断から、今まで実装していませんでした。ただ、三ヶ国大会やアンケートの結果を取ってみると、日本のユーザーさんも決闘が好きで、そのレベルも高いということがわかりました。定期的な大会についても前向きに検討していきたいと思っています。公正決闘については今回の革新アップデートの際に実装したいと思っています。最後に世界決闘サーバーについてですが、ユーザーさんのデータ転送と、各国家間のパブリッシャーの違いといった問題がありまして、非常に難しいと思います。
●最近、新規でゲームを始めるといきなりアカウント停止、いわゆる誤BANされるといったことがあり、困っています。このままでは友達にゲームを薦めることもできません。それなのに、ゲーム内ではBOTとおぼしき自動操作のような不審な動きをするキャラを結構見かけます。対応・対策はされているのでしょうか。誤BANを減らし、本当の不正キャラだけを停止するようにしてください。
★ジョン氏
ユーザーの皆さんには誤BANやBOTなどの件でご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。実は、現在、日本の『アラド戦記』のBOTレベルは世界最高レベルなんです。その理由として、新規アカウント作成の際、制約がほとんどないことが挙げられます。事実上、無限に新規アカウントが作成できてしまうんですね。韓国や中国の場合は個人情報を入力してアカウントを生成しますので、こういうことはあまりないんです。
これに対して、最近では加入段階でのBOT対策を行っています。今後もこういった加入段階でのBOT対策が講じられていくと思いますが、ユーザーの皆様のご協力をお願いいたします。また、革新アップデートの際に実装したいと思っているのですが、韓国ですでに実装されている対策があります。これは韓国では誤BAN率が10分の1にまで減少した強力なものですので、ご期待いただければと思います。
●『アラド戦記』の開発や運用に関わっている人たちについていろいろ聞きたいです。開発や運営は何人くらいで行っているのですか。男性と女性の割合は? 好きなキャラはなんですか? 普段の仕事内容や、やりがいを感じるときはどんなときですか?
★ジョン氏
開発は5名で女性が2名います。好きなキャラはそれぞれ違いますが、プリーストやメイジ、鬼剣士などをプレイしています。やりがいというと……お決まりのセリフになってしまうのですが、実装後、ユーザーさんの反応がよかったときですね。これはどんなゲームでも誰もが感じることだと思います。
短いながらも、質疑応答は以上で終了。韓国開発者の生の声を聞く機会はあまりないため、興味深い話も多かった。誤BANが多いという話や、日本サーバーのBOTが世界最高レベル(のヒドさ)という話題では会場内からも苦笑が巻き起こっていた。オンラインゲームでは避けて通れぬ不正対策だが、革新アップデートの際に実装されるという新対策に期待をしたいところだ。
■■エキシビジョンマッチではやっぱり韓国優勢!?
会場ではその後、メインイベントでもある日本と韓国両国のトッププレイヤー3名ずつと、ゲストの赤井沙希さん、ネオプルのイ・デヒョン氏を加えた8名によるトーナメント戦が行われた。実況はプロレス実況でのおなじみの辻よしなり氏を迎え、解説は『アラド戦記』プレイヤーとして韓国とも対戦したことのあるあー君氏が行った。
トーナメントでは、日本選手はあと一撃で勝てるというところまで追い込みながらも韓国選手に押し負けるといった“惜しい”戦いが見られ、準決勝にて敗退。決勝を制したのはジャン・ジェウォン選手となった。
■■出川哲朗さんが韓国最強プレイヤーに挑戦!?
最後のコーナーではおなじみ、出川哲朗氏が「アラド! アラド!」の掛け声とともに登場。会場にいる一般ユーザー3名と対戦。さらに、さきほどのエキシビジョントーナメントで優勝した韓国最強のジャン選手と対戦した。
まずは軽くユーザー戦とのことだったが、結果は案の定というか予想通りというか、相手に様々なハンデ(片手で戦う、10秒間目隠しをする、最初の30秒は攻撃しない、など)を課したにも関わらず一方的に攻撃されまくり敗北。その度にバツゲームのセンブリ茶やワサビ大量入りのにぎり寿司などで得意の(?)リアクションを披露していた。
また、出川氏登場後からは、解説として登壇していたあー君氏の独特の悪ノリが発揮され、赤井さんはもちろん、あー君氏の宿泊しているホテルの部屋にお誘いを受けた出川さんも若干引くほど。PCトラブルで停滞した際にはその“魔手”は会場のユーザーにまで及ぶことに……!?
韓国最強のジャン選手と対峙した出川哲朗氏は、日本最強のはんにゃばる氏に勝ったことがあると言い、真の最強を賭けて戦うと宣言。しかしその直後にジャン選手にもハンデを課すと言い出し、会場からはブーイングも。結局、目隠し10秒を3回、赤井沙希さんがジャン選手の目の前でお色気ポーズを取って幻惑するといったハンデを実施。そのうえでジャン選手は自ら片手で操作するという超サービス状態ながらも、余裕で大技を決められて惨敗。最後には素直にジャン選手の強さを称えての幕引きとなった。
関東全域で急激に冷え込んだこの日だったが、イベント会場内は集まったユーザーの熱気が渦巻いていた。対戦自体はしないが対戦を見るのは好きという人も多く、会場に集まったユーザーたちは日本と韓国のトッププレイヤーのテクニックに驚いたり感心したりと興味深く見入っていた。
今後予定されているアップデートにより、『アラド戦記』がますます初心者に優しく、そして多くのユーザーが頭を悩ませているBOT対策にも光が見えてくることで、さらなる盛り上がりを見せてくれるのを期待したい。
PR