アラド戦記アニメ化の発表については,すでにお伝えした通りだが,ステージ上では,アニメの監督と声優陣を交えてアニメ版アラド戦記「スラップアップパーティ -アラド戦記-」の紹介とトークショウが行われた。壇上には,監督の池添隆博氏,バロン役の近藤隆氏,リュンメイ役の野川さくらさん,イクシア役の辻あゆみさんが登場し,作品の魅力や進捗などを語った。
アラド戦記
アラド戦記
アラド戦記 アニメ版の主人公は鬼剣士バロン・アベル。アラド大陸に降りかかったカザンの呪いにより鬼手となった暗い過去を背負っているのだが,アニメの中ではパーティのリーダーで,どちらかというといじられ役となる。ダイナマイツボディの女格闘家リュンメイ・ランカや自称天才美形ガンナーのカベンシス,修行中メイジのイクシア・ジュン,甲斐甲斐しいがおっさんプリーストのジェダ・ラクスッパ,霊体のロキシーらがパーティを組み,呪いの謎を解く旅に出る。制作はすでに開始されており,17話までのアフレコも完了とのこと。2009年に日韓で同時放映が予定されている。
注目点は三つ。
まず,監督と作画監督がディズニー出身ということで,キャラクターの動きには期待してよいとのこと。次に奇跡的に集まった豪華声優キャスト。そして,ギャグを主体としたテンポのよい1話完結のストーリーだそうだ。
作品のキーワードとなるのは,タイトルにも入れられた「パーティ」である。主人公のパーティを中心に,多彩なNPCキャラクターなどが毎回登場するという。なんでも「究極のパーティアニメーション」だそうで,詳細はよく分からないがパーティにこだわったストーリーになる模様。「友情をていねいに描いている」と声優陣からの評価も上々だ。ちなみに「スラップアップパーティ」は「とびっきりのパーティ」といった意味とのこと。
とにかく明解なギャグが主体になるようで,声優の間でも,毎回,決めのギャグを誰が担当するのか,どういう具合にこなすのか互いに興味津々とのこと。シリアスな展開からかまされるギャグなどは,笑わないように抑えるのが大変だとか。また,今回,つぶやきシロー氏が声優に初挑戦ということで,イクシアが使う杖の役を担当しており,毎回現場をなごませるギャグを飛ばしているという。
この作品のキャストには,なぜかゲーム好きが揃っており,オンラインゲームの話題などで盛り上がるという。辻さんは以前からアラド戦記でメイジをやっていたとのことで,思い入れもひとしおといった雰囲気だ。
このアニメのエンディング曲を担当するのはYMCK。エンディングムービーの披露に続いて壇上にYMCKのメンバーが登場し,ライブ演奏を行うなど場を盛り上げた。
ちなみに,エンディングアニメは全編が粗いドット絵のCGになっており,非常に苦労したとのこと。なかでもリュウメイなどは,すごくスタイルがよいので限られたドット数で表現するのが非常に難しかったという。確かに推定縦32ドットくらいでボンキュッボンを表現するのは難しかろう。努力の甲斐あってか,キャラクターの雰囲気を損なわず,ドット絵は粗いのに動きは細かかったりと不思議な映像になっている。画像をお見せできないのが残念だが,ほかにはない味わいのデキになっているので本放映をお楽しみに。
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